申し送りが苦手で、悩む新人看護師は少なくありません。伝え漏れがあったらどうしよう、先輩に聞かれたことにうまく答えられないかもと不安になるからです。そのため、申し送りは新人看護師が苦手意識を抱きやすい業務の一つと言えます。

申し送りとは、患者の状態やカルテに記載はないけれど伝えたいこと、連絡事項などを次の勤務の看護師に伝えるものです。病棟の勤務体制は基本的に2交代制と3交代制なので、夜勤の人は日勤の人に、日勤の人は夜勤の人へ申し送りします。苦手意識があっても、3つのポイントを抑えるだけで苦手が得意へ変わるものです。

ポイントの1つ目に、患者の基本的な情報をまとめておくことが挙げられます。人に伝える前に、自分の頭の中で整理しておく必要があります。まとめる項目は部屋番号や名前、年齢、性別です。さらに、現病歴や検査があるときは検査結果、医師の指示で変更になったことなどもあります。

2つ目のポイントは他者の申し送りを聞くことで、デキる先輩を真似することは上達の近道です。先輩はどんなことを申し送りしているか、他者の申し送りを聞いてみてください。メモして、フォーマットを作ってみましょう。そして、先輩に指摘されたことはメモすることです。申し送りの本番前に、指導担当の先輩に申し送りの内容を確認してもらえればベストでしょう。足りない情報があれば先輩から指摘されるので、それをメモして次の申し送りに役立てると良いです。